「横笛と薩摩琵琶の会へ」
残暑から開放された“秋”の一日、
海蔵寺にて鯉沼廣行さん・坂本真理さん・田中之雄さんによる横笛と琵琶の演奏会ありました。
この会は、何日も前からとても楽しみにしており、想像も巡らしていたものでした。
海蔵寺は、何時もお花で楽しませてくれる大好きなお寺です。
先日、夏の終わり、しばらく振りに“萩”を見ようと立ち寄ったところ、
中庭の向こうに真新しい書院と回廊のある風景が突然姿を現しておりました。
びっくりしたり、なんともお庭が、生き生きとしてきたことと、感嘆したりしたところでした。
そして、この新しい “風景” は、きっと多くの人が、イマジネーションを湧かさせることになりそう―
と思ったところでした!
その場所を得て、この演奏会が行われるとのはなしに、すぐ電話で申し込ンだ次第です。
一部は、本堂での鯉沼さん・坂本さんの横笛と田中さんによる琵琶演奏でした
御本尊の前で格調高く奏された “浄雲” “青葉の笛” “敦盛” 等、心に沁みて聞き入りました
お堂の150名がひとつになって、しーんと聞き入りました。
二部は、いよいよ中庭を前景に―
山も風も空気も一体となったような、津軽山唄による幻想・ぬばたまの・風の詩・まほろばー
回廊から庭に降り立ち、池を巡り、山の方に向かって歩を進める度に遠のく笛の音・
凛とした佇まいのお二人 まさに日本の美でした!
三部は、本堂に戻って鯉沼さん編曲による “刈干切唄”・“笛吹童子幻想曲”
“横笛と琵琶のための奏”(鯉沼・田中さん共同作曲)等でしたが、
この時間がいつまでも続いてほしいような思いでおりました。
余韻に浸りながら家路に 秋の忘れられない一日になりました。

彼岸花に迎えられて
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